本日は、CCCメディアハウス様から献本頂いた新刊書籍「世界を変える「デザイン」の誕生」をご紹介致します。
シリコンバレーを舞台に、工業製品の設計開発の歴史を通して、時代を追いながらデザインの重要性が高まっていく過程が綴られた歴史書となっています。ハードウェアに対するデザインの変遷や重要性を、ヒューレット・パッカードやアップルといった、シリコンバレーの象徴的存在のメーカーとデザイナーのストーリーが、詳細に解説されている工業デザインの創世記を感じ取れる貴重な一冊。
実体験なのですが、工業デザイン業界以外の方に、「仕事は何を?」と聞かれ「デザインをやってます。」と言うと、大半は、アパレルや建築を思い浮かべる方が多いのですが、そんな時には、「アップルが作っているのような商品デザインです。」と言うと理解されやすいのです。そういう意味では、アップルが築いてくれた工業デザインの地位と存在価値いうものに感謝と敬意を払わずにはいられません。今日では、産業機器や医療機器にもデザインが求められますが、アート作品とは違い根底にはエンジニアリングの考えが必要です。ユーザビリティや審美性(もちろんコストや生産性)といった設計意図があってこそ、工業デザインは成立しているのです。この書籍は、工業デザインが生み出される過程を内側から描いており、工業デザインをやってみたいと考える学生や若い方にも是非読んてほしいですね。
カバンに入れて電車で読んでたのでカバー上部が、劣化してしまった・・・
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